1月26日
毎年この時期になると、いわゆる「寒仕込み」をやることに成っている。 一週間くらい前から準備に入るのだが、カルキ抜きした水に適量の米を浸けて、それと一緒に一握りの飯をガーゼに包んだものを入れておく。
これは梅酒など果実酒用に普通に売っている瓶だが、容器はなんでもいい。 もちろん綺麗に洗っておく事は必要だが、その際に間違っても洗剤などを使わない事が大切だ。

ガーゼに入れる飯の量は一握りと云う事で、適当でいい。 これを何日か冷暗所に置く。 その間、時々そのガーゼに包んだやつを揉んでやったりする。 数日経って、なんとなく甘酸っぱいような匂いがするように成ったら「くされもと」の完成だ。

米を水から引き上げる。 その水こそが「くされもと」なので大切にとっておく。 米を蒸し器などで蒸す。 指で押して潰れる程度に成ればOKだ。

スーパーなどで買ってきた麹を細かくほぐす。 麹の量は米よりは少ない目くらいでいい。

蒸しあがったコメをよく冷ましてから麹と混ぜ合わせる。 熱いままで混ぜると麹菌が死んでしまうから注意したい。

先ほどとっておいたくされもとに蒸米と麹を混ぜたものを浸ける。 表面がひたひたになるくらいにして、水が多すぎないようにする。
2月7日
しばらくはなんの変化も無いが、数日すると麹の働きで、甘く成ってくる。 うまく行くと、更に数日してブツブツと泡が出始めたら、ほぼ成功と思ってもいいだろう。 これがいわゆる「沸く」と云う状態だ。
沸き方が激しい時は、盛り上がって来て 器から溢れる恐れも有るので、仕込むときには器の半分くらいまでにしておいたほうがいいだろう。
2月11日
先日から好調に湧いていたやつ、毎日のぞいては掻き回したりしていたが、今日もまだ盛んに酵母が活動しているようであった。
かなり甘さも消えてきたようなので、ちょっと試飲してみる事にした。
味のほうだが、既にかなり良い線に来ているようである。
呑む、と云うよりは食べると云った方が近い。
ほんの少しの甘みと、適度に酸味もあって、このままでもOKと云うところだ。

ぼちぼち別の器に移して冷蔵庫に入れてもいいのだが、まだそれには早いだろう、と云う事になり、もう少し沸くに任せておく事にした。

2月14日
まだまだ活発に湧いているようで、今回のくされもとは随分と元気の良いやつだったと云ってもいいだろう。

こちらはクローズアツプ、ちなみにこの泡の正体は炭酸ガス(今風に言えば二酸化炭素か?)だ。
おなじように見えても、最終段階に入ってくると、それなりになんとなく雰囲気が違ってくるものだ。

京都の陶芸家の作になると思われるこの器が大きさも丁度いいし、白い酒にはぴったりな感じがする。
味のほうも、バランスが良くて今まで作ったうちでは最高の部類に入るのではないだろうか。


いつもこんな風に美味く出来るとは限らない。
酵母の働きが弱い時には、甘く成った段階より先に行かなくて、ほぼ甘酒状態で終わってしまう事もあるし、発酵はしても乳酸菌が働きすぎて酸っぱくなって、とても賞味に堪えないものに成ってしまった事もある。。
酸っぱく成ってしまった時には、ちょっと面倒だが蒸留してブランデー(焼酎?)にする、と云う手もある。
ずいぶん前になるが、アルミパイプと大きめの空き缶で、手作りの蒸留装置を作った事がある。
これを使って蒸留した時には、これはこれで素晴らしい(と、少なくとも自分では思える)ものが出来た。
今回は大成功だったので、そんな必要は全く無い。
少しづつだが二人で毎日飲んでいれば、すぐに無くなってしまうだろう。
カメラは Xperia GX を使用
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テーマ:手づくりを楽しもう - ジャンル:趣味・実用
- 2013/01/26(土) 23:59:59|
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タイトル通り、これはさださんのトークでもよく登場する
十津川村で、さださんの歌を聴かせて育てられたと云う、その名も「
まさしいたけ」。
これに
竹ちくわ用の竹と一緒に徳島から送っていただいたスダチを掛けると、もう最高。

ちなみに竹のほうは、ぼちぼち加工に取り掛かっている。

下側の2本は、繋ぎ合わせたもの。 五郎のテーマを吹くには、DからDのオクターブが必要だが、
竹ちくわの竹の長さだと、ほぼEの音に成る。 ツアーでは、他の曲でも使いたいから、下のBまで欲しいので、3本は繋いだものを使う事にした。
カメラは IXY DIGITAL 10 を使用
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- 2010/09/03(金) 13:08:06|
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8月28日、ツアー的には神戸と和歌山の間のオフ日。
エンジニアの中村充時さんと、京都でお会いした。
イマジン系のアニメの録音などで、いつもお世話になっている中村さんは、エンジニアさんであると同時に、牧師さんでもある、と云う事を知らない方が多いかも知れないが、京都は平安神宮の近く、疎水のほとりにある洛東教会の牧師さんなのだ。
その中村さんに案内してもらったのが、高校生のころから通っていると云う有名チェーン店の総本店と云われている、北白川の「天下一品」だ。
名前は結構以前から知っていたが、実際に訪れるのはこれが初めてであった。

なんせ初めてなので、一番標準的なやつを頼んだが、やがて出てきたのがこれ。
写真では分からないが、見た目にはちょっと物足りない感じのボリュームに見えたが、なんのなんの、一口食べただけで、このチョー濃厚スープには、これが充分なボリュームであることが分かった。

これを食べて腹を壊す人もいる、と云うくらい、脂もかなりのものだが、これだけ大勢の人に受け入れられているのはバランスのとれた味だろう。 なにがどれだけ入っているのやら、もちろん分からないが、長年掛かって作り上げられた秘伝のタレみたいなものが有るのだろう。
東京や、京都以外の土地では、醤油味の至極あっさりした「京風ラーメン」なるものがよく有るが、あれとは両極端をなすようなタイプのラーメンで有った。
ちなみにあの京風ラーメンは京都には存在しないようだ。
店を出たところで、中村さんに一枚撮ってもらった。 なぜかベッキーが…

この後、教会でもスタジオでもある、中村さんの仕事場を見学させてもらった。
これが仕事場の外観で、一階部分はフランス料理のレストランに成っている。 結構高そうな感じに見えたが、それほどでもない、との事。

教会の内部、簡素な作りの素敵な教会で、ここで結婚式を挙げる人も多いそうだ。 木で作られているので、音響もよさそうで、室内楽のコンサートなどをしたら雰囲気も最高だろう。
これは教会の窓から見た風景で、道路の向こう側は疎水、平安神宮はその先にある。 右のほうに行くと動物園がある。

素敵な絵が掛けられていて、一見油絵かなと思ったら、実は水彩画で、中村さんのお母さんの作品との事。
正面から撮ると自分が写りこんでしまうので、斜めから撮っているが、実物はもちろんもっと素敵な作品である。

その後、その上(3階?)のスタジオに案内してもらい、楽器の話やスタジオの諸々などに話の花が咲き、長居をしてしまってご迷惑に成っただろうと反省している。
疎水の対岸で羽を休めていたアオサギ、あまりじっとしていたので、なにか作り物かと思ったがそうでもなかった。

駅に行くにはどうすればいいかと考えている途中で見かけた、なんと民宿。
民宿と云えば、地方と云うか、どちらかと云えば田舎っぽいところを思い浮かべるが、京都のど真ん中に民宿が有るとは意外であった。

三条通りに出たら、地下鉄東西線の駅が目に入ったので、これで京都駅までいって、大阪、福島駅の近くにあるホテルまで戻った。
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- 2010/08/28(土) 01:59:59|
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