笛のおっちゃんのブログ

落書き帳に近い面もありますが、半世紀にわたり一応我家のメシのタネになっている様々な笛の話、下手っぴなデジカメ写真などなどをランダムにアップしています。

責任重大、教材の録音

 赤坂にある某レコード会社で、教材のレコーディング。
  「教材」と云うのはこの場合、音楽の教科書の付録みたいなかたちで、要するに歌や器楽の模範演奏みたいなものである。  多分、その教科書を採用した学校に、1枚若しくは数枚、配布されるのだろう。
 この種の仕事をやる様になって、もう随分に成る。 2、30年はやっているかも知れない。  歌の部分は児童合唱団がやるのだが、器楽の部分は我々スタジオミュージシャンが、やる事が多い。  楽器編成はリコーダー、鍵盤ハーモニカ、シンセサイザー(ベースのパートをやる事が多い)、 打楽器(マリンバなども含む)、ピアノ、etc。  私の担当は当然ながらリコーダー。 ピアノのパートは、現場の教室では先生が弾く事になるのだろう。

 曲目は、いわゆる童謡、日本を含む各国の民謡、有名なクラシックの曲、等を、易しく編曲したもので、 中には教科書用に書かれたオリジナル(?)もある。  最近の傾向としては、ふた昔くらい前のポップスや、アニメの主題歌等がとり入れられる事が多い。

 まあ、子供が使う教科書の譜面だから、簡単と云えばそうなのだが、これが意外と難しい。  普通の演奏では、それほど厳格に楽譜とおりにやっているとは、限らない。  テンポ、リズム、音の長さ、強弱その他、奏者の判断に任されている部分がかなり有るのだが、事、教材に関しては、 一切そういう自由は許されない。  正確無比の演奏をしなければいけない、と云う事に成る。  最近はそんな事はなくなったが、初期の頃はビブラートも一切駄目、と云われて、苦労したものだった。

 とは云っても、人間のやる事だから、機械みたいには行かないのだが、少なくとも、音大を卒業したくらいのレベルの人が、 楽譜を睨みながら演奏を注意深く聞いて、違いに気がつく様では駄目なのである。

 当然ながら、あまり楽しい演奏には成らないし、こう云う四角四面の演奏を子供達に聞かせるのはどうか、と思ったりもするのだが、 やはり文部省(名前は変わったのだっけ)辺りの、うるさい指導が有って、どうにも成らないのだろう。

 学校の現場で、この手のレコード(CD)が、どの程度使われているのかは、分からないが、責任重大な仕事である事には違いない。 

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  1. 2001/08/29(水) 20:00:00|
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邦楽のセッション

 滅多に無い事だが、仕事のオーダー元をメモするのをうっかり忘れていた。 場所と時間は大丈夫なので、まあ、 なんとかなるだろうと、出かけていく。  なんとなく不安感が湧き上がったのは、まず、駐車場が異常に空いている。 スタジオのロビーに行っても、どうも雰囲気が普通と違う。  普段一緒にやっているメンバーが一人も居ない。  これはいよいよ間違ったか、と思ったところ、「やあ、どうもどうも。」と云って出てきたのは、スタジオでは良く会う、 三味線の人だ。  その瞬間に、全ての不安が解消した。 この、お三味線のお師匠さんに頼まれていたのだった。

 で、一応一安心とは成ったのだが、なんせ三味線のお師匠さんに頼まれた仕事だから当然なのだが、内容はモロ邦楽である。
 流石に、古典ではなくて、そのお師匠さんのオリジナルだが、三味線3本、お琴、打楽器に笛と云う編成で、 勿論クリックも無いし指揮者も居ない。

 こちらは初見で飛びこんだのだが、邦楽側は、ある程度リハーサルをしていた模様。   譜面は五線譜で書いてくれてるから、問題は無いのだが、邦楽のくせに、と云うのもおかしいが、よく転調するので、 例のクロマチック・篠笛で対応する。  キーに負けず劣らず、テンポもよく変わり、邦楽の人達は、なんとなく「阿吽の呼吸」みたいな感じで、やっていくので、大変。  こちらは長年培ったスタジオ的「ヤマ勘」で対応する。

 5分弱の曲を、三つに区切って録音。 ブースで区切られているので、「阿吽の呼吸」の方も、あまりうまく行かない面もあった模様。  でも、特に細部に拘る、と云う風でもなかったので、録音は無事に終了。
 まあ、色んな仕事があるものだ。 

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  1. 2001/08/23(木) 20:00:00|
  2. スタジオ日記
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久々のフォルクローレ

 最近としては珍しく、ケーナパンパイプの持ち替えで二人、と云うオーダーが入っていたので、当然と云うか、 もう一人には、小出さんをお願いした。

 作曲家のラッキー川崎さんは、フォルクローレがお好きで、時々こう云う感じの劇伴を書いてこられるが、 今日も、楽器編成から云っても内容の方も、モロ、フォルクローレ、と云う感じだった。 

 収録は日本薄謝協会(別名NHK)の506スタで、内容は、9月に放送される、FMシアターだったかの、 ラジオドラマと云う事だった。

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  1. 2001/08/16(木) 20:00:00|
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囲碁のアニメ

 若草恵さんの劇伴。
 9月から放映開始のアニメで、題名を忘れてしまったが、 「なんたらの」と書いてあったと思う(記憶力の減退が甚だしい)。

 野球や相撲、サッカー等、スポーツを題材にしたアニメ、或いは料理、釣り、等、 色々あるが「」と言うのは初めてではないだろうか。  あまり動きの少ない囲が、どう云う風なアニメになるのか、興味の有るところだ。

篠笛のソロが有って、平安時代の感じでやってくれ、との注文だったが、 この場合は篠笛と云うよりは雅楽の竜笛のイメージだったのだろう。  10孔のクロマチック篠笛で、緩やかなポルタメント等を使って対応。

 題材が題材だけに、普通のアニメの様な戦闘シーンはなくて、比較的静かな、日本調の、 どちらかと云えばあまりアニメらしくない曲が多かった。  曲数が予定よりも多かったのか、約30分押しで終了。

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  1. 2001/08/11(土) 20:00:00|
  2. スタジオ日記
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火垂の墓

 久しぶりに「火垂(ホタル)の墓」を見る。
  野坂昭如原作のアニメで、テレビででも、何度も放映されている筈だが、今回は4チャンネルでノーカット放映、との事。  音楽は間宮芳生さんで、もう20年くらい前にやらせてもらったものだ。

 今、見るとアニメの技法など、気になるところも無いではないが、何度みても感動的。
 パンパイプをこれほど効果的に使ってもらった事は、恐らく無かったと思われる。  今聞いてみても、パンパイプとしては結構難しいフレーズも有るのだが、恐らく、猛烈に集中していたのだろう。
  今みたいに差し替えが自由に出来る状況ではなかったので、 特に、ほとんどパンパイプの一人舞台の感があるエンディングのタイトルバックの長いロール等は、 随分緊張したのではないかと思う。

 もちろんフルートも使っているのだが、あの頃はパウエルのリングキーを吹いていたので、今とは音色もかなり違っている。  楽器だけではなくて、奏法も今とは大分違っていたのだろう。  パンパイプは、今とほとんど同じ筈である。

 音を聞いているとあの頃活躍していたミュージシャン達の顔が色々浮かんでくる。  が、考えてみるとその中で、今でもやっている人はほとんどいらっしゃらない様で、 スタジオミュージシャンの時代の推移を考えると感慨深いものがある。 

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  1. 2001/08/10(金) 20:00:00|
  2. ラジオ、テレビ
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乃木坂のソニー

 乃木坂ソニーのスタジオに行く。 今回が初めて。 今年の初め頃から営業していると云う話だが、 初めて来る、と云う人がほとんどだった。  信濃町のスタジオが売却された、との事なので、 その代わりに建ったのだろうが、スタジオだけではなくて、オフィスも有る様だ。
 新しくて綺麗、と云う事はあるが、広さ、設備共、現在在るレコード会社のスタジオとしては、一番だろう。  1スタ、2スタは全く同じ大きさ、との事だが、スタジオ自体の広さとしては、サウンド・インのAスタより、 ちょっと狭いくらいだろうか。  いわゆるオケ録りをやってなかったみたいで、結構要領を得ない部分が多かった。
 スタジオはB2に有って、2階にセルフサービスの社員食堂みたいなのと、ちょっと綺麗目のレストランが有る。  そのレストランの方で食べてみたが、どちらかと云えば社員食堂風の味がしていた。 

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  1. 2001/08/09(木) 20:00:00|
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約半世紀に渡り、スタジオミュージシャンをやっています

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