笛のおっちゃんのブログ

落書き帳に近い面もありますが、半世紀以上にわたり一応我家のメシのタネになってきた様々な笛の話、下手っぴなデジカメ写真などなどをランダムにアップしています。

北の零年

 テレビ朝日で「北の零年」をみた。

 この映画、音楽は大島ミチルさん、オケ録りは、モスクワで行われたはずだが、その後で、わたしと梯さんが、こちらでダビングで参加した。 二ノ橋だったか三ノ橋だったかから、少し入った辺りの、小さなスタジオの物置みたいなブースでダビングしたのだが、オケの音に混じって、ロシア人の指揮者の声なんかも入っていて、面白かった。

 東京フォーラムで催された、試写会のイベントでも参加したりしているので、なんとなくつながりを感じる映画ではあった。

 番組は、二時間半あまりだったけれど、コマーシャルの部分がかなり有るので、正味は2時間弱になるかも知れない。

 話が急に飛んだ感じになって、ちょっととまどうところも有った。 観客の想像力にうったえる様な設定だったのかもしれない。 あるいは、劇場版の映画が、どのくらいの長さだったのか、定かではないのだが、もしかすると、カットされた部分が有ったのかも知れない。

 肝心(?)の笛の音は、吉永小百合さんと渡辺謙さんの、夫婦の愛情を表現する、みたいなシーンで流れるようになっていて、中々美味しいところで使われていた。

 たしか、最初はローホイッスルを試したのだが、息のノイズが入り過ぎるので、結局はテナーリコーダーに落ち着いたのだった。 

 シンプルなメロディーだが、アカペラに近い部分から、オケをバックに流れる部分などもあるのだが、テナーリコーダーを、こんな風に使う、と云うのは、今までに例が無かったのでは、と思う。 この辺りの選択も、さすが大島さん、と云う感じがする。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2006/12/24(日) 20:00:00|
  2. ラジオ、テレビ
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はなれ瞽女おりん@京都

 京都市内、同志社・寒梅館内にあるハーディーホールで、「有馬稲子と五つの楽器による語り・ はなれ瞽女おりん」と云うタイトルの公演を見た。

画像 037-blog 寒梅館も、ホールも、最近建てられた施設のようで、全体にゆったりとしたスペースで、レストランなども、大学関係者だけでなく、外部の人も利用出来るようになっていて、とても学食とは思えないような、しゃれた感じだった。

 ホールのキャパは800人(最大で1000人)、音楽をやるホールとしては、あまり響きの良い方とは思えなかったが、それがかえって、楽器が鳴りすぎず、語りの言葉が聞き取りやすくなっていたのでは、と思った。

 各座席には、引き出して使えるタイプのテーブルが付いているあたり、さすが大学の施設、と云う感じがした。

 水上勉の原作を、和田薫によって有馬稲子の一人芝居と5人の奏者の為の作品に作られたもので、この主の作品としては、初演以来、かなりの数の公演を重ねてきているのだそうだ。

 この日の公演は、Web上でも、チケット完売とのアナウンスが出ていた。 客席を見渡すと、平均年齢はかなり高い感じがしたが、文字通りの満席の状態だった。

 作品のタイトルからも想像出来るとおり、はっきり云って明るい内容ではないし、さほど一般受けがする公演とは思えないのだが、有馬稲子さんの根強い人気、水上作品と、もちろん和田薫の音楽の魅力、それに数多くの公演の実績などがなせるワザなのだろう。

 楽器の編成も、バスマリンバの使用など、どちらかと云えば、中低音を重視した感じだったが、この水上作品を舞台で表現するには、うなずける選択なのだろうと思う。

 瞽女(ごぜ)の話なので、当然ながら三味線の弾き語りのシーンなども有って、たしか以前の公演では、有馬さんが三味線の特訓をされた、と云うような事を読んだ事がある。

 和田さん自身がプログラムの中で「あくまで心情、心の中の響きの表現を追求し、現実的な音の表現は演者に委ねることにした」と書いておられるとおり、このかたちでの公演では、邦楽的要素が強いにもかかわらず、和楽器に造詣の深い和田さんが、敢えて邦楽器を廃して、洋楽器のみで表現したのが、大きな特徴と云えるだろう。

 三味線を弾くところは、格好だけの、最近話題になった「カラ・ギター」ならぬ、云わば「カラ三味線」なのだが、実際に鳴っているのよりも、これのほうが、聞き手のイマジネーションを豊かにする点で、より効果が大きいように思えた。

 音楽は、鳴りっぱなし、と云う訳ではなくて、語りのアカペラ(?)の部分も多いのだが、だからこそ、要所々々に入ってくる音楽が、大きな効果を発揮しているのだと思われる。

 五つの楽器のそれぞれが、陰になり日向になり、時には渾然一体となって、最大限の効果を発揮しているように思えた。 少し前に下北の本多劇場で見た「ブンナ・・・」とも共通する点だが、音楽が、単なる劇伴にとどまらず、芝居と対等にモノを云っているのを感じた。

 若干は、不協和音と云うか、現代音楽的な響きがする部分も有ったが、全体はドリア調的な和田ブシとも云えるメロディーがメインに流れていて、会場の多数を占めていた、おじさん、おばさん達にも、違和感なく受け入れられる音楽だったはずだ。

キャストとスタッフは

ピアノ・指揮 和田薫

バイオリン 山中光

チェロ 寺井つねひろ

クラリネット 荒井伸一

マリンバ 小竹満里

作 水上勉

構成・演出 鈴木完一郎

音楽 和田薫

プロデュース 水谷内助義

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テーマ:演劇 - ジャンル:その他

  1. 2006/12/21(木) 20:00:00|
  2. 演劇
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カマキリ・多分これが最後

 12月に入って、多少は本格的に冷え込む日も増えてきたので、これはぼちぼち限界かな、と思っていたが、とりあえず、2、3日は、辛うじて持ちこたえている感じがしていた。

 朝方は気温が低いためだろうが、ほとんど動きが無くても、日が上がってくると、動きはゆっくりだが、多少は移動したりしているようだった。

061206-kamakiri.jpgで、3日ばかり留守にして、12月6日の午後、帰宅した時は、こう云う感じで、後足は枝から離れてしまっていて、止まっている、と云うよりは引っかかっている感じで、いよいよ大往生を遂げたのかな、と思った。

 屋内で飼育しているとかではなくて、自然のままのカマキリが、12月まで生きている、と云う事は、以前には考えられなかった事だろう、まあ、地球温暖化のせいか。

 以前、何年か前に、11月24日に撮ったカマキリの写真が有るが、記録を更新した事になる。

 その内に、年を越すムシたちも出てくるかも知れない。

 などと思っていたのだが、次の日、日中気温が上がってきた頃に見たら、まだしっかり生きていた。

 前に見た時とは、違う場所に居る事が多いので、動きはかなり鈍いが、昼間、暖かくなった時には、多少は移動もしているようだ。

 と云うような事が続いて、本日、つまり12月14日の朝、ついに姿を消してしまった。

 あの状態では、遠くには移動出来そうにもないので、地面に落ちたかと思って、探してみたが、見あたらなかったので、多分、鳥の餌食にでも成ったのだろうと思われる。

 食物連鎖の一段落、と云うところか。

 それにしても、12月13日まで、野外の自然のままで、曲がりなりにも生存していた、と云うのは、驚きであった。

カメラはコンパクトデジカメ Cool Pix 3200を使用
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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

  1. 2006/12/14(木) 10:00:00|
  2. 身近な昆虫
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low pitch

某日

 某スタジオで、とある、演歌のレコーディングが有った。

 と、これではなんの事だかさっぱり分からないが、固有名詞が出せない理由は、先を読んで頂ければ分かる。 

 その日の仕事は、多分、P版、つまり委託版ではないか、と思われ、アレンジャーさんもエンジニアさん、他のスタッフも、一流どころなのだが、なんとなくマイナーな(もちろん、キーの事ではない)感じの録音ではあった。

 ちょっと古いスタイルの流行歌、と云う感じの歌で、曲やアレンジには、別に問題は無いのだが、音合わせ、ちょっとした直しのあと、仮歌(ご本人)が入って、驚いた。

 歌がおそろしくローピッチなのだ。

 だいたい、ボーカルと云うのは、なんとなく低めになってしまう事はよくあるのだが、歌メロとユニゾンに成っていたりすると、まるで違うキーでやっているような錯覚に陥るくらいだから、かなりのものだった。

 キーが高すぎて苦しい、と云うような事ではなくて、単に耳の問題だろう。

 録音の進行は、比較的スムーズで、とりあえずテストを録って、プレイバックとなった。

 誰もあまり口には出さないのだが、お互い、「すごいピッチだね~」と云う雰囲気で、顔を見合わせて苦笑いしたりしながら聞いていた。

 某トランペット氏など、「いや~、おれ、キーを間違ったのかと思っちゃったよ」などと云っていた。

 で、1コーラスくらい行ったら、なんかすっきりしたな、と思って、気がついたら、プレイバックからボーカルをカットしてしまっていたのには、笑ってしまった。

 普通は、本番を録る時は、多少音量は下がるのだが、このテストの時に録った仮歌を流しながらやるのだが、この日に関しては、本番でも仮歌がカットされてしまったのは、云うまでもない。

 演歌でも、そう云う技術を使っているのかどうかは定かではないが、もしかすると、こう云うのも、デジタル処理で、ぴったりのピッチに修正されて、製品化されるのかもしれない。

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テーマ:スタジオ業界 - ジャンル:音楽

  1. 2006/12/10(日) 20:00:00|
  2. スタジオ日記
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Author:おっちゃん
約半世紀に渡り、スタジオミュージシャンをやっています

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