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笛のおっちゃんのブログ

落書き帳に近い面もありますが、半世紀以上にわたり一応我家のメシのタネになってきた様々な笛の話、下手っぴなデジカメ写真などなどをランダムにアップしています。

喚起の時 II ・和田薫と日本音楽集団

 日本音楽集団の第188回定期演奏会、と云う事で、千駄ヶ谷の津田ホールに行った。
 定期演奏会とはいえ、この日のプログラムは作曲家和田薫さんにプロデュースを一任して、事実上和田さんの個展、と云う趣であった。

 普通、いわゆる洋楽系の作曲家が和楽器を使った曲を書くと、なんとなく違和感を感じる事が多い。 特に、合奏となると、さらにその感が強くなるように思われる。
 それをほとんど感じさせないのが和田薫の音楽ではないか、と云うのを痛感したのが、この夜のコンサートであった。 日頃から和楽器や日本の伝統音楽を重んじて、積極的に和楽器を使い、そうでなくても「和」のテイストを感じさせる曲を多く書いている、和田薫ならでは、とも云えるだろう。
 
 映画、テレビドラマ、アニメなど、映像音楽の分野でも多くの実績をもつ和田さんらしく、映像関係の音楽「忠臣蔵外伝四谷怪談」「SAMURAI7」「犬夜叉」をメドレー風にアレンジした「音像三連」は、反響版にスチール映像を映し出すと云うサービスもなされて、原作を知らない人にも親しめるような配慮もされていた。
 若干、違和感を感じたとすれば、それは「犬夜叉」の部分だろうか。
 それは我々の耳がが大オーケストラ+和楽器、と云う完成されたサウンドにあまりにも馴染みすぎているからかも知れない。
 
 この日の演奏で、一番印象に残ったのは、古典中の古典「鹿の遠音」をベースにした、「鹿鳴新響」と云う曲で、尺八二本、チェロ、打楽器と云う編成なのだが、尺八奏者二人は、それぞれ2階の左右のバルコニーで演奏する、と云う趣向に成っていた。
 そのバルコニーと云うのは、元々が演奏するようには出来ていないようで、音響も、その前の曲で聞いたステージの尺八に比べると、クリアさに欠け、イマイチ、オフな感じに聞こえた。
 後で和田さんに聞いたのだが、そのオフ気味なのも、如何にも「遠音」と云う感じが出るようにと意図しての事だったのだそうだ。
 その左右から聞こえるオフ気味の尺八と、ステージのチェロが醸し出すサウンドが、和楽器と洋楽器という意識をほとんど感じさせず、なんとも不思議な雰囲気を作り出していた。
 
 最初の曲「楽市七座」は、和田さんと日本音楽集団の出会いとなった曲だそうだ。やく20年前、和田さんがアメリカに居られた時に、たまたま渡米公演でやってくる集団の為に書かれた曲で、4人のミシガンパーカッションアンサンブル(多分アメリカ人)のメンバーと音楽集団のメンバーの共演で初演されたのだそうだ。
 紅毛碧眼の打楽器奏者と羽織袴の日本音楽集団のメンバーが、一緒に並んでお囃子のリズムを叩く姿を想像すると、なにかおかしいものもあるが、その日米混成の奏者たちがどんなリズムを作り出したのか、興味深いところだ。
 和田さんの話だと、同じお囃子のリズムをやらせても、そのノリ具合にはやはりかなりの違いが有ったそうで、その日米の差が面白かったと云う話だった。
 この日の演奏は、もちろん洋楽系の奏者が入っているとはいえ、全員日本人で、それも邦楽に通じた洋楽奏者、洋楽に強い邦楽奏者ばかりだと思われるので、そう云う意味での違和感は全く無く、まさに一体となっての熱演だった。
 
 普通、クラシック系のコンサートに行っても、滅多に知っている人に会う事はないのだが、この日ばかりは業界人も多数見えていて、ご挨拶するのに忙しいくらいだった。
 すぐ前にボーカルの河井えりさん、パーカッションの梯郁夫さん、三宅一徳さん、右前に渡辺俊幸さん、面識は無いが、通路を挟んで右側に宗次郎さん、ロビーでお会いした下村陽子さん、小竹満里さん、ジャーナリスト某氏、etc、お会いできなかった方も、かなり居られたと思う。

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  1. 2007/09/14(金) 20:00:00|
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